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    2019/03/06  マネーリテラシー

    投資をして収入を得る、というとどういったものが思い浮かぶでしょうか?不動産の家賃収入や株式の売買で得られる利益など様々な種類がありますが、それらの収入は大別して2種類に分けられます。それが「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」です。ここでは「インカムゲイン」を主として解説し、キャピタルゲインとの違いについても説明していきます。

    インカムゲインとは?

    さて、インカムゲインとはどういうものなのでしょうか。インカム(income)は収入、ゲイン(gain)はもうけ、収益という意味です。直訳ではよくわからないかもしれませんが、この場合は「継続的に受け取れる現金収入」のことをインカムゲインといいます。

    たとえば、不動産であれば家賃収入、投資信託であれば収益分配金、株の配当金や定期預金の受取利息など。どれも、その資産を保有していれば継続的・安定的に受け取れる収入ですよね。それぞれ利回りは違いますがどの商品も共通して「長期保有していれば収入を得られる」というのが特徴です。その代わりに大きな利益が短期的に入る性格のものではありません。そのため、しっかり資産を増やしていくにはインカムゲインが重要だと言われています。そこで得た利益をさらに長期保有できるものに投資することで、その分の収入もまた増えていきます。インカムゲインで得られる利益は、我々の代わりに運用期間が資産を運用しているものです。投資信託はファンドが多くの資金を集め投資したものの運用益、株主配当はその会社が株主から得た資金で売り上げを伸ばし、利益を上げたもののリターンです。持っている限り利益を得られるという点は良いポイントですが、その資産を売却する際に価格が下がっていると損をする場合があります。配当が良い、株主優待が良いというだけでなく、「これから成長性があるか?」というところをしっかり見極めて投資しましょう。

    インカムゲインとキャピタルゲイン

    インカムゲインと対になる言葉が「キャピタルゲイン」です。キャピタル(capital)は資本、資産という意味で、資産が変動することによって得られる利益のことです。

    10万円で買った株が、保有しているうちに業績を伸ばし、2倍の20万円になったときに売却すれば10万円の利益が出ます。これは、インカムゲインと違って10万円が継続的に収入となるわけではありませんよね。ただし日々株価は変動していますので、急激に伸びた株をしかるべきタイミングで売却すれば差額でかなり利益を得られますし、逆に購入した価格よりさらに下落して損をすることもあります。すなわち、キャピタルゲインはハイリターンでもありますが、リスクも高いということになります。日本では長年キャピタルゲインが重要視されてきました。インカムゲインは微々たるもので、昔は預金金利もよかったために、あくまで補助的なものと認識されてきたのです。しかしバブルが崩壊し、世の中のお金が回らなくなってきたために、長らくゼロ金利政策が続きました。その為、低い金利で銀行に預けているよりも株式を保有し、数パーセントでも多くの配当を得ようとする人が増えました。同時に、企業のほうも利益を内部にため込むより株主への配当金を多くするところが増えていきました。こうして、今やインカムゲインは投資をする上で重要視される収入のひとつとなったのです。

    インカムゲインとキャピタルゲインをあわせた投資収益を「トータルリターン」と呼びます。2つを比べたとき、一見キャピタルゲインのほうがリターンも大きく、得な気がしますが実はそうではありません。長期的に見てキャピタルゲインがもたらす収益は小さく、逆にインカムゲインのもたらす利益のほうが大きいのです。もちろん、長期投資を行っている銘柄が成長を続けていることが重要です。

    バランスのよい投資に重要なインカムゲイン

    資産形成のために必要なのはインカムゲインです。キャピタルゲインはあくまでも一時的なものであり、状況を見て売り買いして得る、タイミングが重要になる利益です。もちろん、上がると予測して購入した銘柄が上がらない時もあり、逆に下がってしまうこともあります。また、インカムゲインと違って不確定なので長期的な資産形成には不向きです。いつ、どういった会社の業績が上がって株価の利益が上がるか、というのは完全に予測がつくものではありませんよね。期待していた利益が見込めず、上昇を待っていたら結局株価が下がってしまった…なんていうこともあるのです。

    インカムゲインであれば、利益が目に見えてわかりやすいというのが大きな特徴です。たとえ大きく株価が変動しても、すでに決定している利益は確実にもらえます。長期的に見て利益がわかっているというのは大きなポイントです。また、インカムゲインであれば配当金を同じ企業に配分することもできますし、別の成長企業に投資することもできます。キャピタルゲインの場合、そういったバランスを取るにはいったん売却するなどの手間がかかるのがネックになります。インカムゲインは、自分の資産を違うものに分散していくことでリスクヘッジができますし、自分で考えてよりよい投資先へ分散することができます。このような理由から、利益がどれくらい出るかどうかわからないキャピタルゲインよりもコツコツ長期的に投資先を見極めながら分散できるインカムゲインのほうがバランスよく投資を続けていけます。

    配当金が高いものに投資するというのもいいですが、あくまで長期的に投資するという前提で考えましょう。将来的に伸びそうか、今伸びているなら一時的なものではないのか。伸びているとしたら原因は何か、新しい分野に挑戦しているかなど、企業のことをしっかりと調べ、自分なりに納得する企業に投資するといいですね。インカムゲインは、基本的に保有しつづけるというのが前提ですので、しっかりと下調べしましょう。

    まとめ

    インカムゲインとキャピタルゲインの違いを一言でいうと、長期的な投資(利益)と短期的な投資(利益)となるでしょう。将来の資産形成ならしっかりと投資先を調べ、コツコツと利益の出るインカムゲインを中心に考えていきましょう。利益が予測できるため、今後どれくらいもらえて、どのように使うかも長期的に考えるには最適です。一攫千金を狙わず、バランスを考えながら投資していくならインカムゲインを中心に考えていくといいですね。

    この記事を書いた人
    投資メディア編集部
    投資メディア編集部

    日本人の投資を真剣に考えるメディア編集部スタッフ(一般社団法人日本社会投資家協会所属)です。
    私たちは、日本人に足りていないマネーリテラシーを高め、自己犠牲を伴わない社会貢献型の投資をお伝えしたく、日々活動しています。
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