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  • 現物取引と信用取引とは?

    2019/04/27  マネーリテラシー

    株式投資をする際、取引の種類は2種類あります。それが、「現物取引」と「信用取引」です。その通り、「自分が今、手持ちで持っている資金だけで株を買い」、「自分が保有している株式だけを売る」というのが現物取引です。それでは、一方の信用取引とは一体どういうものなのでしょうか。現物取引と信用取引、そしてそれぞれのメリットデメリットを解説していきます。

    現物取引とは

    さて、現物取引とは前述したとおり、自分の持っている資金と持っている株だけで行う売買のことです。普段のショッピングの現金決済だと思うといいかもしれません。持っている現金でものを買ったり、自分が持っているものや作ったものなど、手元にあるものを売ったりしますよね。それが株に置き換わったと思ってください。特に、ほかの「信用取引」や「先物取引」と区別するために「現物取引」と呼ばれます。

    株の売買では、基本は現物取引になっています。持っている資金と株式を基本として売買していきます。取引に際しては、売買手数料や税金がかかってきます。

    信用取引とは

    一方で、信用取引とはいったいなんなのでしょうか。これは、みなさんが持つ「クレジットカード」と似たような仕組みだと思ってください。クレジットカードを使うとき、「現金」は持っていませんよね。預金口座になくても、ひと月ごとまとめた金額が所定の日に引き落とされます。これは、「〇日に〇〇円払える信用がある」からこそ成り立っている仕組みです。そのために事前に支払能力があるかどうか審査がありますよね。

    株式の信用取引も近いものがあります。信用取引では、「自分が持っている資金以上に証券会社などから資金を借りて」投資ができます。その場合、担保として現金や株式を預ける必要がありますが、それらの評価額の3.3倍までの株式を取引することができます。

    信用取引には、「信用取引口座」という専用の口座が必要になります。各証券会社によって異なりますが、口座開設のためには審査が必要です。現物取引の投資経験があるかどうか、金融資産が一定以上あるかどうかなどが基準となります。これは、信用取引によっては損失が出る可能性があり、その場合にきちんと返済ができるかどうかを見ているのです。これも、クレジットカードを作るときと似ていますね。資金を借りている間、金利が発生しますので返済の際にはその金利を含めた金額を返すことになります。

    また、取引には「制度信用取引」と「一般信用取引」とがあり、両者の違いは「返済期限」「金利」「銘柄」です。

    制度信用取引とは、証券取引所の選定基準を満たした銘柄のみを対象として行われるものです。基準を満たしていますので、比較的堅い、信用性のある銘柄のみに絞られています。そのため、金利は低めに設定され、返却期限は6か月と決まっています。

    一方一般信用取引とは、各投資家と証券会社の間で直接取引されるものです。返済期日や金利は双方の契約のもと自由に決めることができます。銘柄も制限はありません。原則無期限のところもあれば、3年間など決まっているところもありますので、もし信用取引を検討しているならそういったところもチェックするといいですね。

    信用取引は、こういった仕組みをうまく使って売買を行います。

    現物取引と信用取引それぞれのメリットデメリット

    それでは、それぞれの取引のメリットとデメリットを見ていきましょう。

    現物取引のメリットデメリット

    現物取引のメリットは、基本的には「自分が所有している」ものですので、株主優待や配当金、株価の利益などがそのままもらえるのがメリットになります。また、信用取引はよくも悪くも「借金」で売買することになりますので、無借金で取引できるというところもあります。

    デメリットとしては、もちろん手持ちの資金以上の株は購入できませんので、資金が少なければコツコツとやっていくしかありません。手持ちの資金や株が必ず必要になりますので、コストがかかること、また株価が上がり続けていればいいですが、下がってしまってはリカバリーする手立てがありません。

    信用取引のメリットデメリット

    信用取引はやはり自分の資金以上の取引ができるということが最大のメリットでしょう。元手が多くなくても、多くの株式売買ができます。担保にする株には制限などはないので、株価が下落して売るに売れない株…いわゆる「塩漬け株」を担保にして借りられます。そういったものを利用できることもメリットのひとつです。

    もうひとつの大きなメリットとして、「株の空売り」ができることが挙げられます。株はもともと、低い価格のものを高く売って利益を得ることができるものですよね。そのため、株価が下がってしまえば損をしてしまうのは明白です。しかし、株の空売りであれば、株価が下がっているときでも利益を得ることができてしまうのです。

    さて、いったいどういう仕組みなのでしょうか。
    現物取引では自分で持っている株しか売買できませんが、信用取引なら「証券会社から株を前借りして売る」ことができます。これが、株の空売りです。「この株は下がりそうだ」という銘柄をまず前借りして売ります。その株価が下がったときに安く買って証券会社へ株を返すと、差額が利益になります。

    わかりやすく金額を入れてみましょう。例えば100株10000円の株があり、それを前借りして売ります。手元には10000円ありますね。その株価が100株6000円に値下がりしたときに、100株を買い戻します。そして、その100株を証券会社に返します。どうでしょう?手元には4000円の利益が残ります。これが、「株の空売り」です。

    このように、信用取引であれば株が上がるときも下がるときもうまく使って利益を出すことができます。

    一方でデメリットは、損失が大きくなる可能性があるということです。自分が担保にしている資金等より損失が大きくなると、「追証」といって口座に入金しなければなりません。したがって、しっかりと担保にしている以外の資金も準備しておくことが重要です。

    また、金利や貸株料など、長く保有すればするほどコストがかかります。1%や2%など、見た目には大きな数字ではありませんが、動かす資金が大きければ大きいほど無視できない金額になりますので、こちらも注意が必要です。

    まとめ

    通常、株式の取引をする場合は現物取引で行われます。しかし、資金がきちんとあり、実績もあれば信用取引口座の開設が可能になり、自分の資産の3.3倍までなら取引ができるようになります。もちろん、大きく利益をとることもできますがその分損をする可能性も大きくなるでしょう。まずは、現物取引で市場を見る目を養い、また自分の資産の範囲内で信用取引を始めるといいのではないでしょうか。

    この記事を書いた人
    投資メディア編集部
    投資メディア編集部

    日本人の投資を真剣に考えるメディア編集部スタッフ(一般社団法人日本社会投資家協会所属)です。
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