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  • ベトナムで投資するとしたら、何を選択するべきか。

    2018/10/29  海外投資

    広大で美しい自然、歴史的な現地の雰囲気、ベトナムは、観光面でも人気があります。では、投資するとしたら、どうでしょうか。今回は、ベトナムに投資するなら投資対象は何がいいのかという観点で、まとめてみました。

    ベトナムの国民性と経済

    IT企業の中には、コストをできる限り削減しようと、システム開発などの拠点を海外へと移す企業がありますが、その対象として選ばれている国の1つにベトナムがあります。国土は日本よりも少し小さい程度であり、人口も日本よりも少々少ない9,000万人を少し超える程度ではありますが、この人口に関しては順調に増え続けていくことは確実です。

    地域により気候が異なることから文化的特徴も幅広く、首都ハノイと、少し離れたもう1つの大きな街であるホーチミン・シティとでは、住む人々の考え方や性格的なものにも違いがあるようです。東京の人たちと大阪の人たちでは、同じ日本でありながら考え方や文化等にも違いがあることが多いですが、こうしたものと考えておくといいかもしれません。

    ベトナムの人たちは、非常に勤勉です。日本ほどは高くはありませんが識字率は90%を超え、ほとんどの国民が読み書きできるほどの教育を受けています。また、働くことも好きであり、現在の日本人ではなかなかできないような体力仕事も精力的にこなす意欲も持ち合わせているのです。ちょうど戦後復興を果たそうとする日本人たちと重なるかもしれません。違いは、日本は戦争で負け、ベトナムは戦争でアメリカに勝利したという点でしょうか。

    人口の年齢別の割合を見ても、比較的バランスが良くなっています。現在は若い年齢層の国民が多く現役世代の割合も多い上に、今後は子供の数も増えていくと見られていますから、景気のピークはまだまだ先であると推測できるでしょう。具体的には、2030年から2040年にかけて一度景気の山が訪れ、その後は少々停滞すると予測されています。しかし問題なく持ち直し、おそらく2065年あたりから、また数年にかけてピークを迎えると見られています。その後は日本が辿ったような高齢化社会になる可能性が高いでしょう。しかし、ベトナム国内に投資をすると考えると、十分ではないでしょうか。今から具体的な動きに入っていけば、ピークを迎える頃にしっかりと利益を回収することも不可能ではありません。

    ベトナムの投資対象の可能性

    ベトナムの人口は増え続け、非常に優秀な国民も多く、投資対象としては魅力的に映るベトナム。実際にどのような投資を検討するのが賢明であるのか、この点について考えてみましょう。

    まずは株式投資に関してですが、ベトナムの株関連に投資をしているのはほとんど日本人であると言われています。言い換えれば、日本人以外の投資家は、今のところベトナムの株を買うことに興味を示していない状況なのです。欧米の投資家たちはEUの経済状況がパッとしていないことを受け、ベトナムへ投資するほどの余裕がない状況。大口の投資家は、ベトナムの通貨であるドンの金利が下降気味であることから通貨価値の下落を憂慮し、ベトナム株に積極的に投資をしようという考えになかなか至らないのです。

    ドンの調子が悪いわけですから、為替に関連した投資に関しても、現在のところはそれほど魅力的とは言えない状況です。また、この通貨の上下に関しては政府や中央銀行が介入しており、いわゆる「管理フロート制」による固定相場の状態となっています。ベトナムはドンの切り下げを行っているため海外の他の通貨と比較しドン安の形を作り上げようとしているのです。日本の円安と同様に、ドンの価値が下がることで、輸出事業の利益が伸びやすくなるため、貿易黒字を生み出しやすくなります。おそらくこれを狙っているのでしょう。このことから、積極的にベトナムの通貨であるドンを購入するというのは、あまり良い投資とは言えないのかもしれません。

    不動産投資はどうでしょうか。株にも通貨にも魅力がなければ不動産投資にも積極的にはなれないでしょうが、そもそもベトナムは共産主義国家であるため、外国人による土地や建物の所有に関しては厳しい制限がかけられています。政府から土地の使用権を借りることはできるものの、希望の期間を借り続けられる保証はどこにもなく、税金に関しても外国人には不利なルールとなっているので、不動産投資に大きく確実なメリットがあるとは到底考えられないでしょう。ベトナムに1年以上住んでいれば、日本人であってもベトナム国内に家を買うことは可能ですが、日本にいながらベトナムの不動産を取得することはできません。現地に移り住む覚悟と意欲と、それにより成功する算段がなければ、ベトナムへの不動産投資は難しいと言わざるを得ません。

    最初に説明したように、ベトナム国内の物価に魅力を感じ事業などをこの国に一部委託する企業は日本国内にもあります。しかし成長と共にベトナムの人件費も徐々に上がってきており、コストがかからないという旨味も早い段階で薄まってくるでしょう。これも説明しましたが、ベトナムの人々は非常に勤勉であり働く意欲も強いため、1つの企業で働き続ける人は少なく、さらに待遇の良い仕事があればすぐに転職をするという考え方や行動力を持っているようです。つまり、人材を育てても他の企業に奪われる可能性は高く、優秀な人材の確保を維持するのが難しいと考えておくべきなのかもしれません。ベトナムへの事業投資は可能性を秘めているものの、こうした状況や文化等を考えると、少し躊躇してしまうのも仕方がないでしょう。

    道路をはじめとするインフラの整備・構築に注目

    ここまでの流れで、「ベトナムは投資対象国から外そう」と考える人も出てきているかもしれません。共産主義国家であり、株や通貨なども多くの投資家がスルーしている状況で、かつ不動産の所有や取得にも制限があるとなれば、確かにそういった結論に至ってしまうのも当然のことでしょう。

    ただ、魅力がないわけではありません。ベトナムは、ラオスやタイなどを通過しミャンマーへと繋がる東西経済回廊と、カンボジアやタイのバンコクを通過し同じくミャンマーへと繋がる南部経済回廊の2本の経済回廊をダナンとホーチミン・シティに持ち合わせており、物流の面では非常に優位な立場にあります。後者は、カンボジアの首都であるプノンペンも通過するため、この道路により大きな経済的恩恵を受けることは確実です。

    陸路のインフラが整いつつあるベトナムで、何か事業を起こそうと思えば、できないこともないのではないでしょうか。物流関連の事業を行うのは流石に困難ではありますが、人の行き来が盛んになれば、そうした人たちをターゲットとした商売は成り立つはずです。観光業は、1つ目をつけておくべき分野となるでしょう。何も物を運ぶ人たちだけがこうした道路を利用するわけではありません。いずれ増える観光客などをターゲットとすれば、その人たちを囲い込む事業が営める可能性も出てくるでしょう。

    道路は繋がっていても国境を越えて移動する必要が出てくるわけですから、両替商などに手を出すのも面白いかもしれません。利便性が高くお得だと感じれば、多くの人が利用する両替ビジネスが成り立つ可能性もなくはないはずです。

    もちろん、道路を利用する人たちに宿泊施設や飲食店など利用してもらうという考え方も出てきます。現地の企業などの協力を得る、あるいは共同での事業展開となるかもしれませんが、投資や出資を検討する価値があるのではないでしょうか。少なくともベトナムに投資をするなら、こうした事業への投資の方が、株や為替よりも大きなリターンを得られる可能性が高いのかもしれません。

    この記事を書いた人
    投資メディア編集部
    投資メディア編集部

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