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  • 高利回り投資詐欺(ポンジースキーム)の手口と騙されないための対処法

    2018/11/29  詐欺の話

    あなたは親しい友人や知人から、こんな投資案件をすすめられたことはあるでしょうか?

    「毎月の利回りが2~5%で、年間なら30%~2倍以上」
    「今までの運用実績もあって、ちゃんとパソコンやスマホで実績を確認できる」

    しかしあなたに残念なことをお伝えしますが、こう言った高利回り投資はほとんどの人が被害者になります。私は長年ヘッジファンドマネージャーとして株や投資の世界にいた経験から、こういった投資詐欺でやられる人たちを多数見てきました。この記事ではあなたに、こういった高利回り投資詐欺のカラクリを理解し、詐欺に遭わないための見分け方をお伝えします。

    投資詐欺と被害にあいやすい人の特徴

    投資詐欺とは
    投資詐欺(とうしさぎ)とは、投資した資金をだまし取られることです。投資や資産運用に対する勧誘を受けて、その巧妙な手口により資金を投資し、だまし取られてしまいます。

    どんな人が投資詐欺にあいやすいのか?
    まず投資ができる人は、ある程度の財力があり、資金的な余裕がある人です。そのため巷のニュースの詐欺被害で目立つのは、高齢者でしょう。高齢の方は、会社を退職した退職金でお金に余裕があり、その資産を狙われるケースが後を絶ちません。
    しかし被害にあいやすいのは、若い人であっても例外ではありません。最も危険なのは、自分は騙されるはずがないと思いこんでいる人です。
    投資できるのは、多額のお金を持っている人だけではないのです。銀行や郵便局にまとまったお金があり、少額でも投資をするのに十分な資金がある人なら誰でも被害にあう可能性があります。銀行で遊ばせているくらいなら、少額でも資産運用をしてみようという行為が狙われます。そのためサラリーマンや公務員、主婦だとしても、投資したお金がだまし取られてしまうことがあるのです。

    これが詐欺の手口です!
    少しでも将来の不安を解消して資産を増やそうと思っているあなたに、怪しい投資案件に引っかかって欲しくはありません。高利回り投資詐欺の巧妙な手口と、そのカラクリについて解説します。

    古典的詐欺の代表格である「ポンジースキーム」
    ポンジースキームは、人間心理を巧みに利用した詐欺です。運用するとして出資者から資金を集めるものの、集めたお金は実際には運用されていません。後から参加した人から集めたお金を、以前の出資者に「配当金」などと偽って渡し、あたかも運用がなされているように見せかけてお金をだまし取る詐欺行為です。配当金を払い続けるためには、新しい人が参加し続けなければならず、最終的には配当金が払えなくなり、出資金を持ち逃げされてしまいます。そのため最初に参加した人は配当金がもらえるが、より後半に参加した人ほど配当金ももらえず、出資金も戻って来ず損害が大きくなる傾向があります。

    高利回り投資詐欺「ポンジースキーム」の詐欺の手口と特徴

    1、年利20%など高利回り

    ポンジースキームの特徴は、非常に高利回りであることです。年に20%から高いもので100%、月に2〜10%の利回りを謳って勧誘してきます。年利20%で100万円預ければ1年後には120万円になるなど、通常では考えられないような高利回りであれば、詐欺を疑ってみましょう。

    2、投資金額は数十万円の小額から可能

    投資といっても、最初は10万円など少し頑張れば手がとどく範囲から投資が可能だと勧誘してきます。「そのくらいの金額であれば試しにやってみようかな」と手を出したら最後、ハードルが下がることで追加投資することが容易になります。詐欺師はそこを狙っているのです。実際に騙された人たちは、最初は小額の投資からはじまり、最終的に1億円出資して騙されてしまったというケースが多いのです。

    3、配当金は毎月もらえる

    ポンジースキームでは、配当金を毎月、または短期間で出してきます。毎月配当金を出すことで、相手から信頼を得られるからです。人は最初の一歩のハードルが高いので、詐欺師達は「簡単にいつでも解約できます。」「まず試しに、10万円でやってみて」などと誘います。そして一ヶ月後、「試しに解約してみたら」と促されて解約してみると本当に預けたお金が増えて戻ってくる。また毎月その人と接触することで、相手のことを信頼しやすくなります。相手の狙いは、信頼を得ることでさらなる追加投資をさせようとしているのです。そして「この話は本当かも…」と信用して、次に最初よりも大きい金額を預けてしまうのです。

    4、紹介料がある

    毎月の配当が続き、数ヶ月後に解約をしても運用した分が返ってくることで100%信じきったところに、詐欺師はさらなる出資金増加のために紹介を勧めてきます。「この話を友達に紹介すれば何%還元しますよ」「これを仕事にすればみんなに喜ばれますよ」と伝えてくるのです。そして紹介する人の多くは詐欺だとは知らず、紹介料ももらえる良い商品だと信頼しきっていることがほとんどです。本人は友達や親戚一同を紹介して、
    還元ももらって、みんなが喜ぶ。

    5、契約は元本保証

    投資信託などの投資では、元本保証をすることは法律で禁止されています。元本保証と謳っていいのは、国債と普通預金、定期預金などの銀行預金のみです。しかしポンジースキームでは、お金を預かった際に交わされる契約書はお金の貸し借りの契約(金銭消費貸借契約など)の場合がほとんどです。投資のはずなのに、相手はお金の貸し借りの契約なので元本は保証されていますと言います。

    6、運用実績はパソコンやスマホの画面から確認できる
    ついつい信用してしまうもう一つのカラクリは、あなたの投資残高や運用実績は、ホームページ上でログインして、いつでもどこでも何%上がったのかを確認できるということです。怪しいなと思いつつも、しっかりとあなた専用の口座があって、画面で確認できるので「本当に運用できているのだな」と思いますね。しかしその実態は偽の数値であり、架空の口座なのです

    ポンジー詐欺に騙されないための3つの対処法

    1、投資するなら運用会社を調べること

    ヘッジファンドマネージャーをしていた経験から言えることですが、ホームページ上で
    運用成績が確認できる高利回り投資は、以前からヨーロッパでありました。かつて私はその投資話の調査依頼を受け、その真偽を確かめるために運用をしている会社のことを調べたことがあります。するとその会社には明らかにおかしな実態がありました。なぜなら会社は存在しているものの、決算書が出ていません。取り寄せようとしたけれど、決算がされていないのです。大体そういう会社は、設立して1年以内だったりします。つまり過去の実績は、架空の「でっち上げ」ということです。勧誘を受けた時に、「会社の決算が出てから申し込む」という手段もありますが、でも相手は、「今すぐしないと将来はできませんよ」と言い出します。

    2、見た目はバブリーで活気がある

    これも今まで高利回り投資詐欺にあった人たちの相談を受けた経験から言えることですが、だいたいこう言った運用会社を経営している人は若いお兄ちゃんが多いです。そして、
    「海外の海辺のリゾート」
    「高級外車に美女」
    「高級ホテルのスィート」
    「札束の山」(下品すぎですが…)
    そんなイメージのホームページやパンフレットでの勧誘になります。

    3、その場で判断せず冷静に計算する

    「毎月△万円の投資を□年続ければ誰でも×億円の資産ができる」と言った情報を耳にした、または親しい友人や知人から話を聞いたとしましょう。そこで騙される人は、「すごい話が来た」「これはチャンスだ!」ということで頭がいっぱいになってしまいます。しかし騙されないためには、そこで客観的に考えてみましょう。仮に毎月5%で100万円を複利運用した場合は、1年後には約180万円と2倍近くになっています。1000万円を複利運用したとすれば、10年で100億になります。20年なら10兆円です。
    20年で一介のサラリーマンが、トヨタ自動車を超える財産を作ることができる。しかも運用口座に預けておくだけで、何もしなくていい。そんなおいしい話が、一般の庶民のところにやってくるのでしょうか。よほど特別な庶民なんでしょう。

    ポンジー詐欺にあっても助かる方法とは?

    もしあなたがこれまで述べた項目に当てはまり、ポンジー詐欺に投資してしまったことに気づいたとしたら、助かる方法がないわけではありません。ポンジー詐欺では、集める金額の目安が100億円です。だから高利回りでも、まだ会社が小さなうちであれば換金して逃げることができます。会社の規模は、説明会での動員人数で何となくわかります。まだ草の根活動中なら、会社は大きくなっていないので、被害者にならない可能性があります。私のアドバイスに従ってポンジー詐欺が潰れる前に勝ち逃げした人もいます。しかしそれは運がよかっただけです。普通は出金が滞りだしたら完全にアウトです。数日中に夜逃げしてしまいます。

    詐欺に遭わないために必要なこと

    まとめると、まずこう言った勧誘があったら、その会社の決算が出ているのかどうか確認をすることです。とは言っても詐欺集団ですので、決算書を出してきたとしても偽物の可能性が高いのですが…
    投資を真剣に考えるなら、調査会社を使って調査する方が良いでしょう。
    でもそもそも、毎月高利回りの投資案件の勧誘がきた時点で、限りなく100%に近い確率で詐欺です。私の30年の経験だけですが、「月利回り何%」といえば、100%詐欺でした。嘘か本当かを見分けるためには、なぜその数字になるのか具体的に示すことができるのか、裏付けが本当に取れるのかどうかです。チャートやシステムの運用と言えば何となく儲かりそうでも実はその上をいくプロの餌になるだけ。
    なぜなら私はチャート破りで稼いでいたからです。そんな上をいくプロたちは、面倒くさいので他人の運用などしない。騙されてしまう人は、なぜ相手が赤の他人を儲けさせるためにそんなすごい投資に勧誘するのか、といったところが見えていないのです。

    この記事を書いた人
    投資メディア編集部
    投資メディア編集部

    日本人の投資を真剣に考えるメディア編集部スタッフ(一般社団法人日本社会投資家協会所属)です。
    私たちは、日本人に足りていないマネーリテラシーを高め、自己犠牲を伴わない社会貢献型の投資をお伝えしたく、日々活動しています。
    1つでも多く、みなさまのお役に立つ情報を提供していきますので、楽しんでいってください。

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